アコースティックギターの製作(サイドバック桜です)

いろいろと失敗と実験をくり返しやっと販売いたします。いままでに趣味で十数本製作いたしました。何本かは所有者いますが、何本かは解体して実験や再製作に利用しました。今回は工房としては初のシリアルナンバー1の完全ハンドメイドのギター(ギター工房yoshi)です。

一応経歴としては某ギター工場4年、家具工房8年、独立後3年、木工歴17年です。

完成は12月上旬予定ですが、ただいま塗装工程に入っております。

製作工程の写真をすべては撮っていませんでしたが少しですが紹介したいと思います。

P1010924まず、バック材ですが4枚貼りで製作しております。サイドバック材はなんと桜!

たぶん?世界に1本?とても杢がキレイだったので取っておいた木材です。

 

P1010930サイズはマーティンの00サイズです。抱えやすいサイズが好きなもんで。

 

 

P1010964ブレイシングですノンスキャロップエックスブレイシングですが細く高くしております。全部のブレイシングが細くて高いです。

 

 

P1010962バックブレイスの写真です。削る前ですが。杢がキレイです。

 

 

P1010967

バインディングが巻き終わった写真です。バック材の桜が映えるかと思って黒檀にしました。

 

 

P1010985

 

指板接着中の写真です。指板はエボニーでバインディングにウォルナット貼り付けています。ヘッドにもウォルナットを使用してます。ウォルナットの木目も大変美しいんです。スケール645mmスケールです。

P1010996磨きが終了して指板にマスキングした写真です。これが塗装するとガラッと色が変わるんです。

 

 

P1010997

 

塗装中の写真です。トップはシダーです。真っ白なトップ材ではなく黒い縦ラインが4本ほどはしっている個性的なトップ材です。木目は詰まっています。

塗装はセラック(セラック樹脂とコーパル樹脂の混合によるアルコールニス)です。目止めなどはせず、できるかぎり薄く塗装しております。

P1010998サイドバックは桜の杢がすごいです。

ラッカーは少し冷たい光沢だと思っており、セラックは少し黄色がかった暖かな光沢を気に入っております。

市販品のギターでは少し変わった木目などは使いませんが、とう工房ではそれも木の個性だと思っておりますので、これからもいろいろな木材で製作していこうと思っております。

もちろん1人による完全ハンドメイドです。1号機と言うことでセール価格にしています。手工品では格安です。

販売価格:250,000円(税込み)ケースなし

ケースは別でご用意いたします。ケース不要のかたはマーティン00・000のサイズのケースで入ります。

気になる方はお気軽にお問い合わせくださいtotora@hotmail.co.jp

P1020044

 

ウクレレとギター用の木材の準備

P1010854さてオーダー製作の合間に楽器製作していきます。

アコースティックギター・ミニアコースティックギター・ミニガットギター・ウクレレを作っていきます。

使用木材は定番のマホガニー・シダー・キルテッドメイプル・ウォルナット。かわりだねでは桧と桜を使います。

どんな音がすることやら。

これらの木材は厚板から自分で切り出しました。大変でした。

 

 

仁王像ギター

P1010655奈良きたまちweekにあわせて奈良のご当地ギターを製作してみました。

割れていた材や失敗作の材の寄せ集めの実験台ギターですが。興味のある方はぜひ弾きにきてください。販売できるレベルではないですが音はいい音してます。

トップ:シダー

サイドバック:ホンジュラスマホガニー

指板ブリッジ:エボニー

ピックガード:キルテッドメイプル

バインディング:フレイムメイプル

12フレットジョイントのスモールボディ

スケール:622.3

ヘッドにインレイで阿形、トップ左に透かし彫りで吽形が加工してあります。指板の12フレットに散華のマークも。

P1010660普通に小さなL-00より小さいです。

右がL-00サイズです。